ポドロジアとは、イタリア語で「足学」を意味します。靴の歴史の長いヨーロッパで、靴を履くことによって引き起こされる足の不調を改善すべく発達しました。。特に、‘履き物としての靴’から、ファッションの一部として‘美的観点を追求した靴’を世界に先駆けて生みだしてきたイタリアやドイツでポドロジーが発達し、‘足の専門家’と呼ばれる職業も確立され、彼らの長年の研究にわたる知識や技術が構築されました。 現代では、世界中のほとんどの国の人が靴を履く習慣があり、それと同じくらい多くの人が、靴ずれ、外反母趾、タコ、ウオノメ、ハンマーツゥーなど足に関する問題を抱えています。足の問題は、単に自分の足に合わない靴を履き続けることによる外因性のものから、足疾患や機能の問題、骨格-筋肉-神経-循環器官のバランスの乱れや身体各器官の機能低下や代謝不全といった内因性のものまで、いろんな要因が考えられます。さらに、逆にいえば、足の問題は単に足そのものの問題に終わるものではなく、足の痛みをかばうように歩くことによって骨格にゆがみを引き起こし、筋肉、神経、循環器などの不調も引き起こす恐れもあるのです。 よって、足に不調が感じられた場合、その原因を究明することと適切な処置を行うことが、今後の足と体の健康維持においてとても重要になってきます。

足はその小さな面積に人の全体重をのせるので、本来とても大きな負荷がかかるところなのですが、足の巧妙な骨格構造により、体重を分散させ、体を支えたり、複雑な動きのバランスをとることができるのです。また、地面から足裏に押す力と足の筋肉の運動により、下半身の血液を重力に逆らって心臓に戻すのを助ける働きがあります。これにより体全体の血行を良くして脈拍数を減らすため、心臓への負担の軽減にもつながります。
  さらに、今のような舗装された道路もなく裸足で歩いていた古代の人々は、足は直接、大地と触れ、地面から押される圧力を受ける‘ひとつの感覚器’ととらえており、足裏にバランスよく圧力が加えられることが体の内臓器官の調子をととのえるということを熟知し、その実践が現代の‘リフレクソロジー(反射区寮法)’の基盤になったのです。実際、足裏の特定の場所は神経を通じて脳の中の内臓器官を支配する部分とつながっており、足裏への適切な刺激は、脳と内臓器官を活性することになります。従って、「足の健康=体の健康」であるともいえるのです。

 

初級フットケア・アドバイザーコース 

開講日:2014年7月5日(土)、12日(土)10:30~17:00         お申込み詳細はこちら


足や爪に関する基礎理論を始め、足のトラブル、足の観察(フットリーディング)、歩行のメカニズム、プロテクターの使用方法、フットプリント&ポドスコープ(足の重心測定機)の使用方法、中敷き作成技術を習得するコース。 このコースを受講すると、クライアントの足のアドバイスと、ひとりひとりの足に合わせたオリジナルのイタリア革製中敷きの作成を行うことができます。

中級フットケア・ポドローゴコース

開講日:(リニューアル中・暫くお待ち下さい)2014年 7月・8月開講予定 10:30~17:00      お申込み詳細はこちら

理論では足の人体への関連と作用の総合的理解のための人体の解剖生理学を、技術ではイタリアのポドローゴ(足診断士)の必須技能である、機器を使用したタコやウオノメの除去、巻き爪の補正、爪の再構築システムを習得するコース。 このコースを受講すると、フットケアサロンの開業、リフレクソロジーの効果向上、リラクゼーションサロンなどでのメニュー拡張など本格的なフットケアが提供できます。

上級フットセラピストコース

ポドロジーの知識・技術に加え、’セラピスト’として、リフレクソロジー、膝下のオイルマッサージ、チャイニーズ・メディシン(中医学)の自然療法を学ぶことにより、人の三大構成要素(魂・心・体)へのよりホリスティック(総合的)な施術が提供できます。このコースを受講すると、足のスペシャリストとして、本格的なトータルフットケアのサロン開業、リフレクソロジーの効果向上、既存のリラクゼーションサロンの充実をセラピストとして幅広く活躍することができます。